ソフィア大学日本学科

ブルガリアで最古の大学であるソフィア大学は、1960年代の後半から日本語教育を行っています。

開校当初はロシアの大学の卒業生が教える夜間講座のみでしたが、やがて日本とブルガリア間の政治経済の関係が深まるにつれて、多くのブルガリア人による日本の言語・文学・文化への探求の取り組みが、旧ソビエト連邦の学術機関において積極的な高まりを見せていきました。そして彼らは言語や宗教、文学や歴史を扱う最初の翻訳者および研究者となりました。

ソフィア大学の日本学は1990年に「日本言語学」として明確に位置づけられ、正式にスタートを切りました。5年間のコースで日本語、日本の文学、歴史、社会、経済に関する幅広い知識を持つ専門家を輩出していきます。

学科はロシアの高等教育のシステムをモデルとし、社会経済の混迷による辛苦に耐えながら、徐々にカリキュラムを整え、研究書や教材教具などを揃えていきます。

近年の高等教育の一貫性を追求するボローニャのプロセスに準拠し、ブルガリアでも学士と修士と博士課程の三部のモデルを導入することになりました。そして日本学も4年制の学士課程、2年制の修士課程、3年制の博士課程に分かれます。そして2018年3月28日に日本学は正式に「日本学科」となり、ソフィア大学内で学科としての独立を果たします。

上述の事柄は、ブルガリア国内での日本文化の効果的な普及発展と、多文化共生、人道主義、民主主義、平等と思想の自由に基づく市民教育を目的とし、ブルガリア科学アカデミー、国立歴史博物館、国立民族学博物館、国立図書館、ソフィア、ブルガス、ヴァルシェッツ、ガボロヴォの自治体、その他の多くの機関との連携協力により達成されたものです。

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