報告書

ブルガリアでの実務者会議の実施

プロジェクト名:Erasmus Mundus Design Measures 101049805-EastWestDialogue

2022 年 9 月 25 日から 30 日にかけて、ブルガリアのソフィア市とプロブディフ市で、日本学科はエラスムス・ムンドゥスによる共同国際修士課程の開発を目的とした実務者会議を開催した。プログラム名は「ユーラシア軸に沿った異文化間コミュニケーション」(科目:日本語教育と東洋学)である。

 コンソーシアムのパートナー大学からは、以下の代表者がワーキングミーティングに参加した。カザフスタンのアルファラビ・カザフ国立大学https://www.kaznu.kz/en/11841/news/one/29079/のAssiya Nurelova博士とShynar Saudanbekova博士、トルコのチャナッカレ・オンセキズ・マート大学のTolga Ozsen准教授、ドイツのルートヴィヒスハーフェン・ビジネス社会大学のFrank Rövekamp教授。ブルガリア側からは、ソフィア大学の古典・現代言語学部副学部長で日本学科長のゲルガナ・ペトコワ教授、准教授ビャラ・ニコロワ博士、研究者のリュドミラ・キリロワ博士とイリヤナ・コストワ氏が参加した。

 会議では、プロジェクトの前半の作業グループによる現段階での成果について報告が行われ、関連する大学や国での具体的な内容と実践について、以下のような議題で話し合われた。

  1.  修士課程の共通フレームワーク
  2.  共同運営と卒業方針
  3.  共同入学方針
  4.  カリキュラム開発
  5.  学生移動方針
  6.  共同評価方針
  7.  協定書の草案
  8.  プログラム認定手順

9. 普及戦略

 

 集中的な議論により、共同修士課程の仕組みを開発するための重要な結論と決定がなされた。また、プログラムの準備の次の段階の期限と責任者も決定された。

 作業会議に加えて、コンソーシアムのパートナーたちは、ソフィア市と、2019 年に欧州文化首都となったプロブディフ市の文化的・歴史的遺産を紹介された。また9月26日には、ソフィア大学の東洋言語文化センターの「エミール・ボエフ」ホールで開催された「言葉の力─日本語学科のオープンデーとヨーロッパ言語の日」にも参加した。プロジェクトの参加者たちは、大学の教材や教育プロセスに触れ、同じ学部の同僚と知り合う機会となった。実務者会議は「聖クリメント ・オフリドスキ」ソフィア大学の東洋言語文化センターと、プロブディフ市にある日本・ブルガリア冷凍寿司製造会社 Japan Agri Products Europe (JAPE) のオフィスで開催された。この数日間に行われた作業により、参加者は準備プロジェクトが無事に完了し、次のプログラム期間への申請を成功させるための重要な根拠を得ることができた。